巡り逢う音

巡り逢う音　作詞・作曲Hyu

それはまだ俺が小さい頃

初めてピアノの音を聞いたんだ

おかんが奏でてた優しいメロディー　

背中丸まった後ろ姿

柔らかくて心地よくて

部屋に響いたドレミファソラシド旋律

タンスの奥に隠れてた少しネックが反ったギター

今じゃ錆びれたコンポの横に

並んだ数々のほこりかぶったCD

大好きだったあの子にフラれて

泣きながら聞いた青春ソング

時代の流れに沿って形を変えていく音の遺伝子

背中合わせで聞いてた音覚えてますか？

巡り逢う音で今日も誰かが救われてる

雨の日も風の日も歌い続けるお前の為に

夜の駅前でギター響かせ叫ぶミュージシャン

改札出口の階段に座り 耳済ましてすすり泣く少女

「そういや最近CD買わねぇな」

なんてよく耳にするお決まりのフレーズ

「昔が良かったのに」なんて誰もが口を揃えて言う

例えば音の存在が皆無なら

俺らは何を手にしたんだろう

楽器もなければ口ずさむこともない

ただ広がるのは無音の世界

飽きるほどよく聞いてた

メロディーとは今じゃ離れ離れ

背中合わせで聞いてた音覚えていますか？

気付かないだけでいつも側にいるさ 巡り逢う音

名声と利益を求めすぎた偽善者たちは嘘を作る

夜の駅前でギター響かせ叫ぶミュージシャン

赤に変わる点滅信号 横目でチラリ見るサラリーマン

巡り逢う音で今日も誰かが救われてる

雨の日も風の日も歌い続ける お前の為に

夜の駅前でギター響かせ叫ぶミュージシャン

改札出口の階段に座り 耳澄ましてすすり泣く少女

巡り逢う音で今日も誰かが救われてる

雨の日も風の日も歌い続ける お前の為に